復讐日記
「でも、いい子ですから」


そう言いながら、さっきまで使っていたレジの前に立った。


誤差は1万円。


あたしが日記に書いた通りだ。


「今店長が監視カメラを確認してくれてるから、あたしたちはもう一度数えなおしてみましょう」


「はい」


あたしは素直に頷き、レジの中のお金を数えはじめた。


昼でもお客さんは多いから、一台レジが止まっているだけで列ができる。


こんな中でも、智子は1人でご飯を食べていることだろう。


学校ではそれが通用しても、ここでは通用しない。
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