復讐日記
☆☆☆

高校が終る時間には寒さは少し和らいでいた。


ゴンが用水路に転落したあの時だけ、急激に寒くなっていたようだ。


「彩愛……!」


約束場所のコンビニで、あたしの顔を見るなり花音は駆け寄って来た。


「花音、学校お疲れ」


「うん……」


今日の花音はどうしてか泣きそうな顔をしている。


「どうしたの花音、なにかあったの?」


「なにかって……なにかあったのは彩愛でしょ?」


そう言われてあたしは首を傾げた。

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