復讐日記
「すごく疲れた顔してる。目の下のクマだってひどいじゃん」


「そんなの気にしすぎだよ」


あたしはそう言って笑った。


「学校とバイトは違うもん。花音だってわかってるでしょ?」


「その顔はバイトのせいだってこと?」


「そうだよ。お金を稼ぐのって大変」


ため息交じりにそう言うと、花音が真剣な表情であたしを見つめて来た。


「彩愛、本当にそう思ってる?」


「どういう意味?」


「復讐日記のせいじゃないの?」


小さな声で花音がそう言った。
< 169 / 321 >

この作品をシェア

pagetop