復讐日記
鏡に手を触れて愕然とする。


一体いつからこんなことになっていたんだろう?


花音はどんどん疲れていくあたしを、ちゃんと見てくれていたのだろう。


本当に心配してくれていたのだ。


あたしはすぐに自室へと戻り、スマホを取り出した。


復讐日記の使い方を変えるかどうかは後回しにして、とにかく花音に謝らなきゃいけない。


そう、思ったのに……。


《花音、さっきはごめん。花音が心配してくれてたことに気が付かなかった》


そんな内容のメッセージに花音から返事が来ることはなかったのだった。

< 176 / 321 >

この作品をシェア

pagetop