復讐日記
あたしのことを怒って無視しているのなら、いつか許してもらえるかもしれない。


けれど、もし花音になにかあって連絡ができないのだとしたら?


そう思うと不安で押しつぶされそうになった。


「友達と連絡が取れないんです」


あたしは思い切って吉野さんへそう言った。


「高校の友達?」


「はい」


「勉強が忙しいんじゃないの?」


そう言われて、あたしは左右に首を振った。


そんな話は花音から聞いていない。
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