復讐日記
「もうすぐ期末試験じゃないかな?」


そう言われて、あたしは休憩室にあるカレンダーへ視線をやった。


そうなのかもしれない。


高校を中退してから行事予定なんてスッカリ忘れてしまったけれど、冬休みの前には試験がある。


「そうかもしれません」


「きっとそうだよ。それで連絡ができないだけだよ」


吉野さんにそう言ってもらえると、一気に心が軽くなっていく。


「そうですよね。ありがとうございます」


あたしはホッとしてほほ笑んだのだった。

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