復讐日記
「家、大丈夫なの?」


「大丈夫だったらこんなことしてない」


智子の声に力が籠った。


「そうだよね、ごめん」


確か、テスト期間中はアルバイトが禁止になる学校が多いはずだ。


それでもバイトをしているということは、かなり厳しいんだろう。


服屋での出来事が影響しているのかもしれない。


そう思うとおかしくて心の中で笑い声を上げた。


「あんたも、大丈夫なの?」


不意にそう聞かれて、あたしは「え?」と、首を傾げた。
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