復讐日記
☆☆☆

イライラする。


智子への復讐は成功したはずなのに、どうしてこんなにイライラするんだろう。


そうだ。


そろそろ日記の続きを書かなきゃいけない。


家に帰って来たあたしはそのまま自室へと向かい、重たい荷物を置いた。


バイトの制服姿の自分は、学生たちよりもずっと老けているように見える。


あたしは鏡を反転させ、自分の姿がうつらないようにした。


見ていたくなかった。


「日記日記」


わざとらしく大きな声でそう言い、鼻歌を歌う。
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