復讐日記
ない。


ない。


ない。


ない‼‼‼


本棚をすべて空にしたあたしは部屋の中を見回した。


床に投げ出されたものたちをかき分けて探す。


背中に冷や汗が流れて行き、呼吸が浅くなってゆく。


「なんで? なんでないの!?」


クローゼットの服をすべて出して探してもない。


ベッドの下を覗き込んでもない。
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