復讐日記
気が付けば外はすっかり暗くなっていた。


花音からの返事はない。


あたしは茫然として座り込んだまま、動けずにいた。


花音が復讐日記を持っているとしか思えない。


復讐日記の続きを書かないとどうなるか、花音だってわかってるはずなのに!


「……あたし、どこまで書いたんだっけ?」


そう呟いた。


たしかあの時2週間後まで書いた気がするけれど、記入してから一週間以上経過している。


先に記入していた復讐はきっともうすぐ終わってしまう。


その後日記を書かずにいれば……あたしの両親は、事故で死ぬ。


ゾクリと背筋が寒くなった。


なにがなんでも花音から復讐日記を返してもらわなきゃいけない。


あたしは立ち上がり、出かける準備を始めたのだった。
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