復讐日記
しかし花音はあたしへ冷たい視線を向けるだけだ。


「ねぇ、あたしたち親友でしょ?」


そう言うと、花音は薄ら笑いを浮かべて首を傾げた。


「彩愛の書いた日記、昨日で終わってたよ」


不意にそう言われ、心臓が停止してしまうかと思った。


「え……?」


「ほら、見て」


そう言って突き出されたのは、紛れもなく復讐日記だったのだ。


「これ……!」


咄嗟に手を伸ばすが、花音に奪われてしまった。

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