復讐日記
「やっぱりここにあったんだ!」


「そうだよ。でも安心して、続きはあたしが書いておいてあげたから」


花音はそう言い、次のページをめくって見せた。


それは今日の日付で、花音の字で書かれた日記だった。


《海老名彩愛が通り魔に腕を刺される》


その短い文字に頭の中は真っ白になっていた。


「な……んで……?」


呼吸すら上手にできなくなって、今にも倒れてしまいそうだ。


「ん~? あんた、うっとうしいから」


花音の言葉が何重にもなって響き渡る。


『あんた、うっそうしいから』
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