復讐日記
今復讐日記を持っているのは花音だ。


逆らえばどうなるかわからない。


そんな恐怖が湧き上がって来る。


あたしはグッと唾を飲みこんで、花音へ向けて頭を下げた。


「お願いです。助けてください」


情けないくらいに声が震えてしまった。


これが親友へ向けた声なんて、信じられなかった。


「いいよぉ?」


花音の間延びした声に顔を上げる。


その時だった。
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