復讐日記
あたしはゆっくりと歩き出した。


雨はどんどん大粒になり、あたしの視界を遮りはじめる。


気分は本当に最悪だった。


見えにくくなる視界の中、ふと見おぼえるあの人物に視線を奪われた。


ミオリだ。


葬儀のときに俯いていた姿を思い出す。


ミオリは左手にビニール傘を持ち、左手に買い物袋を持って歩いている。


その袋に書かれている店名に目を奪われた。


それは間違いなく、あの雑貨店の買い物袋だったのだ。
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