復讐日記
別れ
あまりの雨にあたしは途中でコンビニに立ち寄っていた。


ずぶ濡れになってしまったあたしを見て、店員たちが怪訝そうな顔を向けている。


その視線にチッと軽く舌打ちをしてあたしは傘を買った。


今更だけど、ないよりはマシだ。


そう思って店を出ようとした時だった。


よく見知った顔が店内に入って来てあたしは足を止めた。


相手もあたしに気が付き、その場に立ち止まった。


「彩愛、びしょ濡れだね」


そう言って笑ったのは花音だった。


今、一番会いたくない相手。


無視して通り過ぎようと思った時、花音が鞄から復讐日記を取り出した。
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