復讐日記
☆☆☆

夢を見ていた。


宏哉と出合ったころの夢だった。


花音に頼んで友達として紹介してもらった。


あの時は宏哉を落とす必要があったから、あたしはめいっぱいオシャレをしていたんだ。


最初は花音を入れて3人で、だんだん2人で会う回数を増やして行って、何度目かのデートの時に告白をされた。


宏哉は人に告白することが初めての経験だったようで、顔を真っ赤にしてしどろもどろになりながら告白をしてくれた。


今思い出してもこっちが恥ずかしくなるような告白だった。


もちろん、これは計画通りのことだった。


あたしは宏哉からの告白を受け、剛との関係を黙ったまま付き合い始めた。


いつか必ず復習してやる。


そう、誓って……。
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