復讐日記
ハッと息を飲んで目を覚ました。


外はまだ暗く、朝日は昇っていない。


熱は下がり体は随分と楽になっていた。


それなのに……頬に冷たい水が流れている気がして指で触れてみた。


「涙?」


指先でぬぐった随分にあたしはそう呟いた。


まさか、どうしてあたしが泣く必要があるんだろう。


今日からまた復讐日記の内容が再会されるのに、なにが悲しいんだろう。


自分自身に混乱し、涙を強くぬぐった。
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