復讐日記
☆☆☆

今日は朝から雪が降っていた。


あまり雪が積もる地域ではないのに、道路にはうっすらと雪が積もりはじめていた。


あたしは早足で花音の家へと向かった。


今日も学校があるだろうから、花音が家を出る前に到着しないといけない。


薄く積もった雪を踏みつけるとすぐに溶けて消えて行く。


自分の足跡だけが残る道を前へ前へと進んで行く。


たとえばこの雪があたしの怨みで、こんな風に誰かに踏まれることで消えていくことができていたなら。


あたしは今頃もっと変化していたかもしれない。


花音との関係も、きっとこんな風じゃなかっただろう。
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