復讐日記
だけど、あたしに降り積もった雪は消えることがなかった。


それ所か日が経つにつれて、どんどん厚さを増して行ってしまったんだ。


もう、自分1人の力ではどうしようもないところまできてしまった。


怨みを消すよりも、怨みに埋もれて生きていた方が楽だと感じられるほどに。


「花音!」


家から出て来た花音を大きな声で呼び留めた。


花音が驚いた顔で立ちどまり、あたしを見つめる。


「彩愛……」


花音はいつもの笑顔を見せてくれない。


それは、あたしたちが友達ではなくなったという証拠だった。
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