復讐日記
あたしは泣きそうになる気持ちを胸の奥へと押し込めた。


もう、後戻りはできない。


口を開けば花音のとの関係はすべて崩壊してしまうだろう。


それでも……あたしには、もうそれしかなかった。


「復讐日記を見せて」


あたしの言葉に花音が目を見開いた。


次の瞬間険しい表情に変わる。


「どうして?」


「復讐が実行されなかった。花音がなにかしたとしか思えない」
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