復讐日記
これも全然違う!


探しても探しても、本物の復讐日記について書かれている記事はどこにもない。


焦りから喉はすぐにカラカラに乾燥してしまう。


何度も水を飲み、汗の滲む指先で調べて行く。


「なんでなにもでてこないの……!」


ギリッと歯を食いしばりスマホを握りしめた。


誰でもいい、あの日記に何が起こっているのか知りたい!


そう思った時だった。


脳裏に雑貨店の光景が浮かんできた。


そこにいた50代の奥さんの姿を思い出す。


「そうだ、あそこに行けばいいんだ!」


元々売っていた場所ならなにかわかるかもしれない。


そう考えたあたしは転げるようにしてファミレスを後にしたのだった。
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