復讐日記
なんのためにここまで頑張って来たのかわからない。


花音の辛い顔を見た理由だって、なくなってしまった。


こんなことなら、復讐日記なんて手に入れるんじゃなかった。


花音にすすめられても、断ればよかったんだ!


せめて花音の言う事を聞き、みんなが不幸になるような事を書かなければよかったのかもしれない。


実際に実行されることなら、もっと幸せになる方法を……。


「あっ……」


天井を見上げたまま、あたしは小さく口を開いた。
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