復讐日記
ミオリの友達はみんな優しいみたいだ。


その光景に奥歯を噛みしめた。


あたしにはもう、そんな友達は誰もいない。


「お礼ってどうしてですか?」


ファミレスへ移動して窓際に席に座り、ミオリがそう聞いて来た。


「最近剛が元気になってきた気がして、ミオリちゃんのおかげかなって思ったの」


「そうなんですね」


褒められたミオリは嬉しそうな顔をしている。


「うん。だから好きなものを食べて」


そう言ってメニューを広げてミオリへ渡した。
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