復讐日記
あたしはスイーツが運ばれてくるのを待ってから、本題を切り出した。


「どうやって剛の元気を取り戻させたの? あれだけ落ち込んで誰の言葉にも耳を貸さない状態だったのに」


剛の状態なんて知らないけれど、あてずっぽうでもそう聞いた。


「別に、変わった事なんてなにもしてないんですよ」


「そんなことないでしょ。ミオリちゃんの愛のおかげ?」


冗談っぽくそう言うと、ミオリは声を上げて笑った。


「それもあるかもしれないですけど、実は面白い日記を買ったんです」


「日記?」


あたしははやる気持ちを押さえて首を傾げた。
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