復讐日記
☆☆☆

バイトに入って数時間後、あたし宛てに電話が来ていた。


店長に呼ばれて事務所へ向かうと、深刻そうな表情で受話器を持っている店長がいた。


「病院からだ」


そう言われて受話器を渡され、なにもわからないまま電話にでることになってしまった。


「はい、海老名です」


少し緊張しながらそう言うと、男性の声が聞こえて来た。


『こちら○×総合病院です。先ほど海老名さんのご両親が交通事故に遭われて搬送されました』


事務的な男性の声に頭の中は真っ白になっていた。


両親が事故?


搬送?


意味がわからない。
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