復讐日記
試に
花音から日記帳をもらったあたしは、そのまま家に戻ってきていた。


予定より少し早い時間に戻って来たあたしに、母親は安堵の表情を浮かべている。


1年前のあの日から、あたしたち家族まで変化してしまったように感じられて、胸が痛んだ。


あたしのせいでこんなにぎこちない生活が続くなんて嫌だった。


早く昔のように戻りたいのに、なかなか戻る事ができずにいる。


あたしは自室へ戻り、テーブルの上に日記帳を置いた。


ペラペラとめくってみるけれど、やっぱり何の変哲もないノートだ。


今はアニメや映画のグッズが沢山出ているから、これもそういったものの1つなのかもしれない。


「せっかくだから何か書いてみようかな」


あたしはそう呟き、ペンを持った。
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