復讐日記
そこから行く筋もの血が流れ出し、綺麗な顔を真っ赤に染めている。


「いやぁ!」


思わず吉野さんを突き飛ばしてしまっていた。


吉野さんは体のバランスを崩し、買い物袋を落としてそのまま倒れ込んでしまった。


「どうした!?」


あたしの悲鳴を聞きつけた親戚の人たちが集まって来る。


「吉野さん! 吉野さん!」


左目にフォークが突き刺さった吉野さんは、そのまま気絶してしまったのだった。
< 304 / 321 >

この作品をシェア

pagetop