復讐日記
だからあたしは……。


「ここです」


先を歩いていた警察官が立ち止まった。


あたしはその部屋を見つめた。


この中に、彩愛はいる。


警察官に促されてあたしは一歩部屋の中へと踏み入れた。


透明な壁越しに彩愛が座っている。


彩愛は両手を拘束されたまま、ジッとこちらを見つめていた。


その姿を見た瞬間、涙があふれた。


「ごめん。ごめんね彩愛……」
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