復讐日記
あたしは普通の高校生よりお金があって、彼女たちのお小遣いじゃ買えないものも買える。


だけど、そうじゃないんだ。


そんなことでは満たされないものが、あたしの心の中にある。


あたしは女子高生たちがおにぎりのコーナーに立ち止まったのを見て、別の棚へと移動した。


のんびりしていたら休憩時間がなくなってしまう。


そう思い、隣の棚からカップラーメンを1つ手に取った。


そして小さくため息を吐き出した。


女子高生たちは相変わらず同じ場所で騒いでいる。


今日はこれで我慢するしかなさそうだ。


胸の中に黒いモヤが広がっていくのを感じる。
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