復讐日記
胃が締め上げられる。


トイレはどこだろうか。


そう思って上半身を起こすとメマイを感じ、そのままベッドに逆戻りしてしまった。


吐き気は止まらない。


必死にナースコールを探し、どうにかボタンを押す事ができた。


「海老名さん、大丈夫ですか?」


すぐに若い看護師さんが来てくれて、吐き気を訴えた。


「大丈夫ですよ。無理しないで」


あたしの背中をさすってそう声をかけてくれる看護師さん。


ありがたいが、その人のシャンプーの香りが今は余計に気分を悪くさせた。


それから十分ほど経過したとき、病室に母親がやってきた。
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