復讐日記
花音のメッセージにあたしは固まってしまった。


そうだ。


ここに書いた出来事はすべてあたしの目の前で起こるのだ。


剛への復讐ができるにしても、自分が耐えられなかったら意味がない。


今回のように過激すぎることは書けないということになるのだ。


歯がゆさを感じて奥歯を噛みしめた。


でも、もう最後のページは書いてしまったのだ。


あたしの目の前で2人は死ぬ。


《耐えてみせる》


あたしはそう送ったのだった。
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