復讐日記
もう1度悲鳴を上げようとした。


けれどやっぱり声はかすれて出てこない。


男とミオリがすれ違う。


その、瞬間……!


男の右手にフォークが見えた。


男はそれを躊躇することなくミオリへと振り下ろす。


フォークは一瞬にしたミオリの頬に突き刺さり、男はそのままあたしの隣をかけぬけた。


ミオリが悲鳴をあげたのは、それから少し時間がたってからのことだった。
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