復讐日記
「こんな所に書くなんて卑怯」


花音が大きくため息を吐き出してそう言った。


「全然気がつかなかった……」


視力が悪いわけじゃないあたしでも、見つける事ができなかったくらいだ。


「やっぱり、ペナルティがあったんだね」


「でも大丈夫、気が付いたんだから書き続ければいいだけだよ」


あたしはそう言ってほほ笑んだ。


「彩愛……ごめんね。あたしがこんな日記見つけてきちゃったから」


申し訳なさそうにそう言う花音に、あたしは驚いてしまった。


「どうして花音が謝るの?」
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