復讐日記
「また、書かれた通りになったの」


「……え?」


花音の表情が険しくなる。


あたしは持って来た復讐日記をテーブルに広げた。


「これ、読んで」


今日の日付で書いている日記。


それに目を通していた花音が徐々に青ざめて来た。


「葬儀場が火事って……まさか、さっき聞こえて来た消防車の音がそうなの?」


花音の質問にあたしは大きく頷いた。


「たぶんそう。あたしはその場にいて、現場を見てた」
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