色眼鏡
心臓が早くなっていくのを感じる。


誰も声には出さないけれど、ちゃんとあたしのことを見てくれている子がいるんだ。


悪口の喧騒のためかき消されていた声が、ようやく聞こえて来た瞬間だった。
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