色眼鏡
あたしの質問に美穂は眉間にシワを寄せた。
「あんなところに店なんてできるワケないじゃん。草が生え放題なんだから」
「……そうだよね?」
「どうしたの里菜」
「ううん、なんでもない」
やっぱりあそこに店なんてなかったんだ。
そう思い、眼鏡のフレームに触れた。
じゃあ、あたしが入ったあの眼鏡屋は一体なんだったんだろう?
この眼鏡があれは夢じゃなかったと伝えている。
「なに深刻な顔してんの」
美穂が心配そうにそう聞いて来たのであたしは「なんでもない」と、誤魔化したのだった。
「あんなところに店なんてできるワケないじゃん。草が生え放題なんだから」
「……そうだよね?」
「どうしたの里菜」
「ううん、なんでもない」
やっぱりあそこに店なんてなかったんだ。
そう思い、眼鏡のフレームに触れた。
じゃあ、あたしが入ったあの眼鏡屋は一体なんだったんだろう?
この眼鏡があれは夢じゃなかったと伝えている。
「なに深刻な顔してんの」
美穂が心配そうにそう聞いて来たのであたしは「なんでもない」と、誤魔化したのだった。