色眼鏡
フレーム裏に刻まれた小さな文字。


「本当だ……!」


「このcolor glassはこのブログの女性のハンドルネームにもなってるの」


「それなら無関係だとは思いにくいね」


「でしょ?」


きっとこの女性はなにかを知っている。


どうにかして連絡が取れればいいけれど……。


そう思っていると、夏生があたしのスマホをいじりはじめた。


「なにしてるの?」


「このブログのURLをあたしのスマホに送ったの。あたしもちょっと調べてみる」


そう言い、夏生は真剣な眼差しでスマホを操作し始めたのだった。
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