色眼鏡
どうしよう、怖いよ……!


そう思い隣の夏生を見る。


「聞こえてるよ」


安田さんはそう言い、笑い声を上げた。


「あ、そっか……」


安田さんもあたしと同じ眼鏡をかけているんだから、こっちの本心は筒抜けだ。


とたんに恥ずかしくなって俯いた。


「ここで話すのもあれだし、移動しようか」


「はい」


夏生が頷き、あたしたちは近くのファミレスへと移動したのだった。
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