色眼鏡
「やっぱり幼馴染だと相手の事よく知ってるね(ふざけんなよ、彼女面かよ)」
「そうでもないよ。全然、知らない!」
ブンブンと左右に首を振ってそう言った。
「どうしたの里菜、そんなに否定して」
佳奈がキョトンとした表情になっている。
「もしかして晃の事が好き?」
美穂の言葉にあたしは目を見開いた。
あたしが晃の事が好き?
そんなことあるはずない。
そう思うのに、それを声に出そうとすると喉の奥に言葉がつっかえて出て来なくなった。
早く否定しなきゃいけないのに、声が出ない。
「そうでもないよ。全然、知らない!」
ブンブンと左右に首を振ってそう言った。
「どうしたの里菜、そんなに否定して」
佳奈がキョトンとした表情になっている。
「もしかして晃の事が好き?」
美穂の言葉にあたしは目を見開いた。
あたしが晃の事が好き?
そんなことあるはずない。
そう思うのに、それを声に出そうとすると喉の奥に言葉がつっかえて出て来なくなった。
早く否定しなきゃいけないのに、声が出ない。