色眼鏡
そしてそれを書いているのが……あたし!?


バンッ!と何かに殴られるような感覚がして、その映像がはじけ飛んで消えた。


残っているのは変わらぬ部屋の様子だけ。


「里菜、大丈夫!?」


「夏生……」


心臓がバクバクと大きく跳ねている。


どうしてあたしがcolor glassのブログを書いているの?


color glassって……あたし自身だったの!?


ブワッと全身の鳥肌が立った。


今まで追いかけて確認してきたcolor glassの書き込みを思い出す。


color glassは人の本心が見える眼鏡を作ろうとしていたのだ。
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