色眼鏡
「里菜、落ち着いて。大丈夫?」


夏生の言葉にあたしは左右に首を振った。


あたしはなんてことをしてしまったんだろう。


晃の気持ちを知りたいがために、この世の者ではない彼に力を借りてしまった……!


「神様なら……天使なら……よかったのに」


彼はどちらでもない、地獄からの使者なのだから……。
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