色眼鏡
☆☆☆

夢を見ていた。


夢の中のあたしはいつも通り制服を着て、学校へ向かう途中だった。


もうすぐで学校に到着するという頃、あの広間が現れた。


草が生え放題になっている広間。


しかし、夢の中の広間は手入れがされていて、小さな店がポツンと建っていたのだ。


それがあの眼鏡屋だとすぐに気が付いた。


「あった! やっぱりこの店は存在してたんだ!」


あたしは嬉しくなり、店に足を踏み入れた。


この前見た通り、眩しさを感じるほどのきらびやかな店内。


「いらっしゃい。また来てくれたんですね」


その声に視線を向けると、そこには男性の店員が立っていた。
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