双子姉妹
その金額に目を見開く。


さすがにこれは買い過ぎだろうか。


チラリと近藤さんの顔を確認するが、その表情からはなにも読み取れない。


「こ、このくらいでいいかなぁ……」


そう言ってタブレットを近藤さんに手渡した。


近藤さんはタブレットの内容を簡単に確認すると、それを持ってそのまま部屋を出て行ってしまった。


1人になり、大きく息を吐き出す。


近藤さんは何も言わなかったけれど、大丈夫だろうか。


お嬢様だと言っても小春ちゃんはまだ16歳だ。


1度の買い物で20万も使っていると怒られるかもしれない。
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