双子姉妹
ドキドキしながら近藤さんが戻ってくるのを待っていると、先に支配人が部屋にやって来た。


「この度も沢山の買い物をありがとうございます。また近い内にご自宅にも行かせていただきますので」


そう言い、ニコニコとほほ笑んでいる。


支配人の後ろから近藤さんが顔を覗かせ「車が用意できておりますよ」と、声をかけてくれた。


どうやら20万円分の支払いはすでに終わっているらしい。


あたしは支配人にお礼を言い、そそくさと部屋を出たのだった。
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