双子姉妹
それに比べればあたしの買い物のほうがよほどひどいだろう。


「でも涼太君って優しいね」


「そうだね。小春ちゃんの彼氏は優しい?」


「もちろん! しかもイケメンだよ」


自慢して来る小春ちゃんにあたしは笑った。


相手もきっとお金持ちで、眉目秀麗な人なんだろう。


なんとなく想像できてしまった。


あたしや涼太とは住んでいる世界が違う2人。


「ねぇ、彼氏の写真とかないの?」


興味が湧いて来てそう聞くと、小春ちゃんは鞄からスマホを取り出した。


「もちろんあるよ」


そう言って画像を見せてくれる。


あたしはその画像を見て息を飲んだ。
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