双子姉妹
「そうだよね。とてもキラキラしてた」


あたしは答える。


「ずっとこの時間が続けばいいのにって」


「思ったよね」


あたしたちは目を見合わせた。


しばらくの間沈黙が流れた。


けれどそれだけで、言いたい事は全部伝わった気がした。


「あたしたち、やっぱり生まれてきた場所を間違えたんだね」


前に一度考えたことのあることを、あたしは小春ちゃんに伝えた。


「あたしも今そう思ってた」


「でも、もう戻らなきゃ」


そろそろ家に帰らないと両親が心配してしまう。
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