双子姉妹
☆☆☆

今日1日学校にいたのに、あたしはずっと小春ちゃんの事を考えていた。


もし、小春ちゃんがこの学校が好きで、あたしの彼氏や友達が好きなら、ずっとここにいればいいと考えていた。


あたしたちが入れ替わっていても誰も気が付かなかったのだから。


放課後になり、あたしは近くの公園まで移動して小春ちゃんに電話をかけていた。


1度豪華な生活を知ってしまったあたしは、それを手放す事が嫌になってしまっているのかもしれない。


『もしもし? 心ちゃんどうしたの?』


随分待ってから小春ちゃんが電話に出た。


その息が切れていて、そう言えばN女が終る時間はもっと後だったと気が付いた。
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