双子姉妹
2年間も付き合ってこれだけの関係なんて、小春ちゃんの事を本当に大切にしているという証拠だった。


そう感じた瞬間、急激にいとおしさが込み上げて来た。


この人の彼女になりたいと、心から感じている自分がいる。


あたしは自分から武人君に抱き着いていた。


大きな手があたしの背中に回される。


「ごめん小春、これ以上くっついてたら、我慢できなくなるから……」


そう言って離れようとする武人君を、あたしはギュッと抱きしめた。


ハッと息を飲む声が聞こえて来る。


「小春? 俺、本当にヤバイからさ……」


「いいよ」


武人君が相手ならいいと思った。


このままホテルへ行って、小春として抱かれたい。
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