双子姉妹
連絡をして、今までの事を全部説明するなんて、できなかった。


小春ちゃんの家に憧れて、彼氏に憧れて、小春ちゃんを騙してまでここにいるのは、全部あたしの責任だ。


あたしは涙をぬぐい、立ち上がった。


小春ちゃんの家に電話をかける。


すぐにユキエさんが電話に出てくれた。


「ユキエさん、すぐに車を駅までよこして」


あたしはそう言うと、電話を切ったのだった。
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