双子姉妹
そんな服を小春ちゃんは何着も持っている。


有名な女子高にも通っているし、家が裕福なのだろう。


「心ちゃんにもきっと似合うよね」


そう言われてドキリとした。


服を貸してもらいたいという気持ちがバレてしまったのかと思った。


「そ、そうかな……」


「あたしに似合う服なら絶対に似合うよ。あ、そうだ! 心ちゃん今日あたしの家に来ない!?」


突然そう言われ、あたしは目を見開いた。
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